人生の最期の最期に音楽を♬
最近、親しくしている方のご主人が亡くなりました。末期の肝臓癌でした。享年80歳。
自宅で死にたいというご主人の希望で、最後の一週間、入院先から自宅に戻られました。ハンサムだったご主人は、梅の木の皮のように痩せておられました。
在宅ケアの医療チームが、毎日往診に来てくれ、亡くなる3日前は結婚記念日だったそうですが、それを知った看護師さんがその日に一輪の赤い薔薇の花を届けてくださったそうです。
一階の和室に移されたベッドで、赤い薔薇を見たご主人は静かに微笑んだそうです。それから3日後、いよいよ様子がおかしいと思われた奥様は、医師と看護師を呼びました。
微かに呼吸はしているものの、反応なく静かに横たわるご主人。
その時奥様は、ご主人が一番好きだった音楽を耳元で流しました。
声も出ず、もう意識もないかのようなご主人の表情が、その音楽で口角が少し上がり、苦痛から解放されたかのような、幸せなお顔になられ、奥様の握る手に少しだけ反応があったそうです。
普段からちゃん付けで呼んでいたそうで、「◯◯ちゃん、有難う!」奥様は何度も語りかけました。
なにも反応がなくても、耳、聴覚だけは最後まで聞こえている、とよく話題になりますが、死の間際に一番好きな音楽を聴きながら、薔薇の香りに包まれたお部屋で
最愛の妻の手を握って…。
静かに息を引き取られました。
看取った医師は、「こんなに幸せそうなお顔をなさった方はこれまで見たことがない、感動しました」と仰ったそうです。
音楽は、元気な人にもパワーや安らぎ、心の平安を与えてくれます。
この話を伺って、私も最期の最期に音楽を聴きたいなぁ、と思いました。何が良いかしら。。。
音楽には人それぞれの思い出や好みがありますから、多種多様ですね。
どれか一つ、悩みますね。
ヘンデルの私を泣かせてください
https://youtu.be/GpP-U9dXSVA
グリンスリーブス幻想曲
https://youtu.be/SXJPnPQmP6I
プッチーニのトゥーランドッド
https://youtu.be/EwlE_qNSWLw
今のところはこのどれかにしよう、とおもいました。
それを先日飲み仲間の親友に話すと、「やだぁ、どれも悲しいメロディじゃないのよ!私は仮面舞踏会にしてもらうわ!ディアディア〜♬」と即答でした。
https://youtu.be/S43LYPVmBtg
人それぞれ選曲が違いますね。
最期の個性の賜物ですね。