癒されるモノ・トコロ・ヒト

逗子に暮らす作家がおすすめするアラフィフ生活

金沢の心ときめくお菓子7選・お寿司1選

 

加賀百万石と言われた加賀藩は、徳川から目をつけられ、質素倹約に励むよう注意され、それまで技を向上させていた九谷焼まで、衰退する時期があったようですね。県立美術館で国宝 前田家の古九谷のキジの香炉を鑑賞しましたが、前田家はお客をもてなす際に、度々この香炉を用いたそうです。

 

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私は九谷焼の緑色(青と呼ぶそうです)が好きでたまらず、また余計なお皿を2枚買い込み、安物買いの銭失いですが、せめて食器だけでも見た目に優雅な食卓は、口福にもなりますよね。

 

茶の湯文化が盛んだった金沢は、金沢市立中村美術館にもお茶室、お茶碗などが展示され、美味しいお抹茶を頂けます。

 

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と、同時にお菓子の文化も深まり、金沢には老舗と言われる名店がたくさんありますね。市立でこれだけ風流な美術館も珍しいです。

 

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石川県観光物産館には、お菓子ギャラリーまで常設されていて、
金沢の銘菓が集結しています。

 

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JR 駅ビル内にも店舗が全て揃っていますから、帰りには、お土産探しにぴったりです。

 

中でも、甘さひかえめの中田屋のきんつばは有名ですね。

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えんどう豆を使用した翡翠のきんつばも人気で、売り切れ表示のお店もあるほどです。5個入りを買ってみたら、なんとも皮が薄くえんどう豆がコロコロと口の中で転がり解けます。

 

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他にも
落雁諸江屋の花うさぎ

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圓八のあんころもち

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雅風堂の花てまり

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泉谷菓子舗のいも菓子

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森八は加賀藩御用達。

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千歳はモチモチの小振りでお茶菓子に合いますね。

 

菓匠高木屋の紙風船

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石川県観光物産館では、この高木屋さん主催の和菓子作り体験コーナーがあり、大トトロとまたまた参加してきました。

 

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前回は冬だったので、季節により練りきりの種類も変わります。作り方もまた新た。日本のお菓子文化って風流ですよね。

作るといっても、最後の一番楽しい工程だけですが、テーブルに色とりどりの餡が置いてあり、師匠の指示に従いながら進めていく、まるで粘土細工。大トトロも太い指で綺麗に丸めて絞っています。

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大人になってもこうした非日常の体験は刺激になり楽しいものですね。

 

姫菊は三角の木の棒で切り模様を付けていく醍醐味あり

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秋の山は黄色とオレンジの餡を混ぜ、紅葉のようにグラデーションに仕上げます。

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最後の、みのり
餡を網に載せて押し出します。

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ジュルジュル出てくるそれらを潰さないように、餡の周りに軽く付けて、あとは真ん中に栗を飾る和菓子ですが、指に力が入るとせっかくの粒々餡が潰れますので、指先を軽く軽く動かすのは、ゴルフのドライバー握りと一緒。美味しい和菓子も力を抜いて作るのですね。

 

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出来上がり!

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大トトロのみのりは、ちょっと握りすぎました〜笑。でも良くできました💮

 

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このコース、お菓子のお土産までついて、お買物500円券も頂き、45分も楽しんで1260円です。おススメです。

 

隣の部屋では金箔貼りのコーナーも。

時間はたっぷりあるので思わず、このお菓子を載せるのに作ってみよう、と挑戦モード。小皿に金箔を貼るだけですが、これが思ったより繊細な作業で、これまた脳に指に刺激的。

 

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ちょうど、令和初の中秋の名月の次の日でしたので、記念に月の柄を選び、私はフクロウの絵図にしました。

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先ずは、図柄のシールを貼ってそこに金箔を貼っていく作業。

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金箔は、10000分の1ミリという薄さ。金のシートと思いきや、金粉の寄せ集めのようなモノでしたよ。慎重に扱わないとヨレてしまいそうです。

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こちらも45分くらいで出来上がり。

さてさて和菓子を載せてみようかと思いきや、まだ未完成だそうで、ひと月後に、この金の上に自宅でマニュキアのトップコートを塗って、金箔が剥がれにくいように保護するのだそうです。

 

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小学校の図工の時間を思い出し、すっかり気持ちが若返りました。

 

 

お腹がグーグー鳴り出して、毎回行きつけのお寿司屋さん、千取(セントリ)寿司へ直行。

 

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日本海の幸は太平洋の幸と違い、珍しいお魚が多いですね。お醤油も甘く、シャリも小さく甘く、お魚とマッチして口の中で溶けていきます。

 

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大将の楽しいお話を伺いながら、珍しい魚キジハタやガンド、貝のお寿司を頬張り、幸せまったり気分。バイ貝、あかにし貝なんて初めて。貝殻まで見せてくれました。

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滅多に来ない金沢ですが、来たからには一度は寄りたいお鮨屋です。

白海老も美味でした〜。

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大将の息子さんが、むかし銀座の寿司屋に修行中、深夜にアパートで研ぐ刺身包丁をかごに入れてバイクで走っていたら、お巡りさんに検問を受け大変だった話など、笑い話がいっぱいで、口福な上に耳福で、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

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御予算は一番高いランチで3800円。老舗なのにリーズナブルなお鮨ですよ。

前田利家似の大将です。

 

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これまで金沢市は、戦災にも災害にも大きな地震にも見舞われず恵まれていて、江戸時代までのお宝がいっぱい残っている文化豊かな街だと、金沢に住んでいる高校時代の友人が話してくれました。再会を喜びながら、3人で飲み会が始まりました。まだまだみんな若い〜!

お疲れ様〜!

 

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