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逗子に暮らす作家がおすすめするアラフィフ生活

ヴェトナム・ホーチミンの最近のタクシー事情  騙されないで!!


ヴェトナムはサイゴンホーチミン)に来ております。

イカジュースは逸品です🍉

 

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雨季なので、夕方に雷を伴う叩きつけるようなスコールが降りますが、日本よりずっと涼しいです。

日中は27℃くらいかしら。湿度も低いし気持ちが良いです。

 

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来年からは軽井沢よりサイゴンに避暑に来たいくらいですよ。

 

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物価は安いし、食べ物は美味しいし、人は優しいし、ビールは日本人の口に合います。

 

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サイゴンへは今回で25回目。とにかくこの街が好きなのです。もはや現地の友人知人も沢山います。

長引いたヴェトナム戦争の傷跡がまだ残り、昭和35年くらいの様子だったのが、この10年で昭和45年くらいにまで急激な高度経済成長を見せています。(日本も急激に高層ビル群が立ち始めた10年間)

 

国民の平均年齢は27歳。若者の笑顔も爽やかで、パワーをもらえるんですよ。自殺者は年に1人か2人とか。それも失恋で川に飛び込むの〜、と若い女性の店員さんが笑って教えてくれました。

 

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高層ビルが幾何学模様に立ち並び、前回まで平地だったサイゴン川の向こう側に、ドバイのブルジュ・ハリファかと思わせるような、とんでもないタワーまでそびえ立っています。

 

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初めて訪れた13年前は、道路を走っているものといえば、殆どが自転車かバイクの波だったのに対し、今はバイクと車が半々くらいで、以前のように家族でバイク4人、5人乗りの風景は、サイゴンではほとんど見なくなりました。

 

 

高級車やタクシーの合間をすり抜けるバイクの速さに、クラクションが鳴りっぱなしです。これまで交通事故を一度も見たことがなく、ヴェトナム人の運転はまるで曲芸だと思っていましたが、それが今回初めて、ドンコイ通りという、日本で言えば銀座四丁目交差点辺りで事故車を発見し、この運動神経の良いお国柄でも事故は起きるのだとぞっとしました。

 

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これだけ皆が皆、運動神経が良く頭が良いと、歴史に見る通り、フランス、アメリカ、中国にも負けない戦が出来るのでしょう。身体は小柄なのに、ものすごいパワーと知恵を兼ね備えている国民性です。

 

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さてタクシー事情ですが、ホーチミン市内(約25分)に向かうのに、タンソンニャット空港から出て一番左端にあるタクシー乗り場に到着すると、指示を出す係員のお兄さんがいて、人数と荷物を見て適当なタクシーを選び、あれに乗れ!と言われます。

 

数年前までは、空港出口でタクシーチケットを10$で買えば、それを運転手に見せるだけでホテルまで無事直行できました。

 

それが一昨年頃からは、タクシー乗り場のお兄さんにホテル名を告げ20$を払うと、後は払わなくて良い仕組みになっており、物価が上がったのかな、と思っておりました。ところが、今回は20$を要求されなかったので、そのまま乗り込みました。

タクシーのメーターは、初乗りが大体11.000ドンあたり(1万1千ドン)から始まります。メーターには11と表示されています。12のこともあります。
この額は日本では50円〜60円くらいです。ゼロを3つとって4か5を掛けると日本の価格になります。日本での初乗りが600円くらいと考えると10分の1です。ヴェトナムの平均月収が日本円で2万円なので、全て一桁違うと思っていたら良いかもしれません。

 

羽田から発ち、早朝5時半に空港に到着するとカモ狙いのタクシーがズラリと並んでいます。よく分からない日本人の旅行者は言われるがままに支払ってしまい、後から桁が一つ、二つ違ったなどはザラです。特に高齢者、女性だけの旅行客は狙われます。

 

なので、初めてではない事を運転手に伝えるために、シンチャオ!こんにちは!と挨拶し、チャオ・トゥイ グランドホテル、とヴェトナム語でグランドホテルに行ってください、と話しかけます。それでも運転手は最近は必ず、グランドホテル?!と知らない顔をするのです。

 

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1930年代にできたドンコイ通りの老舗グランドホテルを知らない運転手はいません。なので、グランドホテルの名刺なり地図を持っていないとエライことになります。それを運転手に見せて、ここよ!と強く出ると運転手によってはわかった!となる人と、途中でどっち?なんて言ってくるオトボケ上手もいますから、旅の始めから緊張続きです。

 

飛行場区域をタクシーが出る時に車が一旦停止させられ、運転手がお金を払うのか払わないのかよく分からない検問所のような場所が1箇所あります。あるタクシーは素通りしますし、別なタクシーはわずかなお金を渡しています。その場所で、乗っている客にお金を要求してくる運転手が半数はいます。法外な値段を言ってきたりしますが、絶対に無視し、又はあとでまとめてね!include!と伝えれば、不満気に運転を続けます。

 

ホテルが見えてきたところでまた、どっち?と言うので、そのエントランスよ!と指差して言ってもわざわざホテルの脇にタクシーを停め、メーターには146.000とあるのに、すぐに消して、300.000ドンを渡せと言うのです。日本円に換算するとたかだか1400円くらいなものですが、約2倍を請求された上にホテルのエントランスにまだ距離があるのです。

このような場合は落ち着いて、お金の話はせず、先ずスーツケースを下ろして!と迫り、運転手に下ろしたスーツケースをホテルのエントランスまでガラガラ運ばせてから、ホテルの従業員がすぐに出てくるので、その見ている前で、100.000ドンのお札をゆっくり一枚二枚と数えて、二枚だけ、本来なら150.000ドンで十分なのですが、心優しい私は、200.000ドンを渡すと、運転手は逃げるように去って行きました。

 

このようなタクシーはまだ良い方で、サイゴンで有名なベンタイン市場の周りには悪質タクシーがゾロリと並んでいます。綺麗なカッコ良いタクシーで、見かけは立派なのですが、悪質タクシーは車の窓が全てスモークになっています。なので一目瞭然です。

 

一度、市場で買い物した荷物の多さに耐えかねて、待機している悪質タクシーの運転手が窓から顔を出し、乗って〜!とハンサムな笑顔を炸裂させたので、ついつい油断して乗ってしまい、約200円で行く距離のホテルに近づくや、ひと気のない道に入り停車してしまいました。
100.000ドン(450円くらい)を渡すと、10.000ドンにすり替え、これじゃ無理!と言ってくる。はぁ〜?こちらもお人好しが過ぎ、自分が桁を間違えたのかと、また財布から100.000ドンを出すと、またすり替えて10.000ドンを出してきて、なにこれ?と手品が始まるのですよ💧更には財布を寄越せ、見せろと言ってきます。


こうなると、優しいお姉さんも我慢の限界になり、隣の私の母はパニックになってドアを開けようとするも内からロックがかかって開かないのです。母がわぁわぁきゃーきゃー騒ぎはじめる中で、私はいきなり運転手の椅子の背を蹴り飛ばし、日本語でいい加減にしろよ!日本人をなめるなー!と、麗しき大和撫子が普段全く使ったことのない、自分でも信じられない日本語を連発し、スマホで、後ろから運転手の名前のプレートと横顔を素早く写すと、スマホをよこせー!写真とるなー!と、運転手が運転席から後ろに手を伸ばして格闘になり始めるのです。落ち着き払って、もうポリスね!ポリスポリス、はいはい、とポリスの電話番号も分からないのに電話をするフリをすると、急にOK!OK!と焦りはじめ、お金返しなさい!と要求すると100.000ドンが一枚返ってきました。そしてドアが開くのです。この経験はこれまでに3回しましたよ。あるタクシーはメーターに仕掛けがしてあり、どんどん上がっていくので、この時にも、言い合いになり大変!ただ日本語でまくし立てれば何とかなります。あとポリス、というキーワードですね。どんな状況でも、機転を働かせて、日本女性の果敢な女子力を見せつけないと、ですね。

 

無事にタクシーから外に出て、あぁ怖かった、貴女って凄いのね〜!などと感心している母に、たまには女優にならないとね、これがアメリカならズドーンで終わりよ、と無事を安堵しながらも、私の怒りはまだおさまらず、近くの最高級ホテル、シェラトンのドアマン兼タクシー呼び係に、スマホで撮った運転手の名前を見せて悪質なドライバーだと告げると、事情を聞いたドアマンは必ずメモに書き込み、通報しておくと返事します。本来ならタクシーのナンバープレートを写すべきなのですが、内心慌てているので、そこまで出来ないのが現実です。窓がスモークな車体が悪質タクシーであることに、3回目でようやく気がつきました。

 

昔のイタリアのリラのごとく、ドンも桁が多い上に、物価がとても安いので、日本人は簡単に騙されるのです。

 

一番良い方法は乗る前に車のナンバーをスマホで撮っておくことかもしれません。物好きにも安易にスモークタクシーには乗らないことを肝に命じたいと思います💧

 

ヴェトナムはとても親切な良い国ですが、急激な経済成長で格差ができてしまい、残念ながら小ずるいことをすることを覚えてしまった人たちもいます。それを許さないで、本来の真面目で心豊かなヴェトナムの国民らしく、誠実に生きるよう、日本人の旅行者自ら、毅然として品位を伝授していく必要も、時にはあるかもしれませんね。

 

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