ゴルフを習い始めて3年になる。
ゴルフはこんなにも楽しいものか、と知って、子供の頃から習っておけば良かった!と後悔しても、もはや時遅し。
止まっている白い玉を打っては追いかけ…カップに入れる?何が面白いの?!なんて思っていた自分はもはやどこにも居ない。
おじさま方が仕事を抱えながらも、せっかくの休日にゴルフに馳せ参じる気持ちがわかる。彼らにとっての駆け込み寺だ。
わたしにとっても、非日常を味わえる大人の遊園地。
なんたって、あのカートが楽しい。
ボタン一つで、走り出したり止まったり。しかも森、谷、林の中を、森林浴をたっぷり浴びながら。
都会の喧騒を忘れさせる鳥の声、緑、風、広大な芝生もたまらない美しさ。
桜の季節など、まるで桃源郷のよう。
と、いうわけで、毎週わたしは、打ちっ放し練習場でレッスンプロをつけ、猛練習を続け、2年にして、30年、40年ゴルフを楽しんでいるおじさまおばさま方と、肩を並べてラウンドに出られるほどになった。
若い頃はクラシックバレエやフラメンコを教えたりの世界にいたので、体幹はそれなりだが、骨も細くて華奢で、頑丈でないことは自分でもよく分かっているが、この度だけは、その繊細さが残念で仕方ない。
もっと飛距離を出したい。欲望が高まるほど、自分の体力の限界に嘆きたくなる。
女子プロゴルフのテレビに見入っては、小さな体で全身を柔らかく捻ってスイングしている様子を観察し、そのスイングを真似る。ゴルフに腕力はいらない、とはいえ、細腕では矢張り、体の柔らかさを利用しないと、ある程度の飛距離は出ないのが、現実である。
わたしがゴルフを始めた事が、同級生やら、両親の同級生の耳にまで入り、ラウンドのお誘いが度々来るようになった。
同級生男子は女子よりまだ精神年齢が低いのか「スコアが123になったら一緒にラウンドしてやる。レギュラーティからだからね!」なんて、未だ子供並みにやんちゃなのか、ドSなのか分からないが、独特な励まし方で、微笑ましくもあり、嬉しくもあり、123を目標にしていた時期もあったなぁ。懐かしい。
教えてあげようか?なんて優しい事を素直に言ってくれる人は、2人くらいなものだ。皆、アラフィフの社会人真っ只中で、未経験者に教える暇も時間もお金もないのも現実だ。
うちの大トトロでさえも、その一人。
しかし、レッスン場で出会うおじさまやらおばさま、両親の同級生達は全く違う。
教えてあげる!の連呼である。
おじさまは、優しいなぁ。
遠に退職して暇を持て余しているところに、自分より30歳くらい若い女性がゴルフクラブで苦労している姿を見ると、走り寄りたくなるのかもしれない。
若いプロコーチがいるにも関わらず、あーでもない、こーでもない、とプロを押しのけてアドバイスしてくれるお爺ちゃままで出現。
沢山のアドバイスを頂いて、明日もまたラウンドだ。明日は某有名企業の副社長ご夫妻とその会長と。でも会長が風邪をこじらせているようで、急遽、うちの大トトロが参戦することになるかも。
何故ゴルフを始めたか。
それまでは、ナイターテニスをしていたが、相手のいないスポーツがしてみたかった。ゴルフは自分との闘いである。
己を見つめる良い機会になる。ゴルフはメンタルのスポーツとも言われるほどに奥が深い。
一人でパブリックゴルフ場に練習に行くことも度々。孤高のコソ練。コソ練とはコソコソ練習のこと。
更に今時のゴルフはウエアがなんとも可愛い、勿論UVカット素材💕70代の女性もカラフルで素敵!
幾つになっても、年齢を忘れさせてくれるファッションがたまらない💚そして一回に約2万歩近く、軽く歩いている。
最近は、そのコソ練にまで、付いてくるおじさま方が増えた。ガラガラのゴルフ場、おじさまが構える最初のティーショット、ドライバーがあちゃ!、失敗しても、「もう一回!!」と声かけすると、紳士のおじさま方は、いいの?などと嬉しそうに二度打ちする。後ろはいないしコソ練なんだから、いいんですよ、気持ちよく行きましょう!と初心者のくせして、ポジティブに前進する。
明日はまさにゴルフ日和だ。
本番なので真剣勝負。
元気はつらつ楽しんで参りますね⛳️